2023年5月20日(土)、京都府立京都学・歴彩館において、袴田事件をテーマに死刑制度の廃止を考えるシンポジウムを開催しました。
袴田事件は2023年3月に再審開始決定が確定し、現在、静岡地裁で再審公判に向けての進行協議が行われています。
シンポでは、弁護士を目指している立命館大学と同志社大学の学生3人に袴田事件について報告してもらいました。
この3人は、2022年度の憲法と人権を考える集い「#えんざい」での発表のために、袴田巌さんに実際に会いに行ってくれており、その時の様子も報告されました。
憲法と人権を考える集いの様子は、YouTubeでもご覧いただけます。
続いて、釈放後の巌さんの生活を追ったドキュメンタリー映画「夢の間の世の中」を上映し、パネルディスカッションを開催しました。
巌さんの姉・ひで子さん、弁護団事務局長の小川秀世弁護士、「夢の間の世の中」の金聖雄監督にご参加いただきました。
ようやく再審公判が開始することになったことへの思い、再審制度の問題点、そして死刑制度について語っていただきました。
ひで子さんは、最後に、「人が人を殺す死刑制度はあってはならない」と力強く訴えておられました。