近弁連人権擁護大会 報告

2022年11月25日(金)、快晴の琵琶湖を一望できる琵琶湖ホテルにて、第32回近畿弁護士会連合会人権擁護大会が開催されました。

正午からのシンポジウムは、第1分科会「日本学術会議会員任命拒否問題からみる行政と『法の支配』~行政権の『暴走』・・・その背景かと是正への展望~」、第2分科会「日本の死刑制度はどうなっているのか?~正しい情報に基づいたオープンな議論を~」の二本立てで行われ、私は第2分科会に参加しました。

このシンポジウムでは、当会の辻孝司会員が司会を務められ、堀和幸会員がパネリストとして登壇されました。

甲南大学の笹倉加奈教授によるアメリカの死刑事件審理におけるスーパーデュープロセスの解説、毎日新聞社の論説委員小倉孝史さんによるアメリカの死刑執行における情報公開についてのお話(ジャーナリストとして、死刑執行に立ち会った際の体験等。)、そして堀和幸会員と滝本太郎弁護士による対談(「死刑制度をどうしていくのか~廃止・存置の立場に関わらず一致できる点を模索する~」)が行われました。

滝本太郎先生による「死刑廃止派の先生方も、悩みながら、廃止の主張をしていただきたい」とのお話に対し、堀和幸先生が「たいへん申し訳ないが、わたしは一切の迷いなく廃止すべきであると主張しています」と返されたのが大変印象的でした。

14時30分から、近弁連人権擁護大会が行われました。

今大会では異例の7本もの議案の審議が予定されており、山本久子滋賀弁護士会会長による「3時間ノンストップで行います!」との力強い開会宣言で幕を開けました。

この宣言が効いたのか、7本の議案はいずれも反対意見なく可決され、定刻の18時までにすべての議事を終え、鈴木治一京都弁護士会会長のあいさつで閉会しました。

近弁連では、『近弁連は一つ』との標語(?)があるようなのですが、これを体現した形となりました。

大会後の懇親会では、近畿の各弁護士会から、ご当地の自慢の銘酒(当会はもちろん、あのお酒。)と、ゆるキャラ(滋賀の「ナヤマズン」と奈良の「こまちゃん」)が持ち込まれたほか、びわ湖ホール専属声楽アンサンブルの歌に加え、吉田瑞彦日弁連副会長のピアノと柗田由貴日弁連事務次長の歌、松尾泰三日弁連副会長の物まねが飛び出すなど、大変盛り上がりました。

懇親会の締めには、近弁連理事者のほか小林元治日弁連会長も壇上に上がり全員で「琵琶湖周航の歌」を合唱し、大会は盛況のうち幕を閉じました。

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