2022年6月10日(金)午後6時から、弁護士会館(Web配信併用)にて、弁護士・修習生を対象とする勉強会を開催しました。
2016年の日弁連人権大会(福井)において、死刑廃止が宣言されていますが、同宣言では、死刑を廃止するに際して代替刑として、仮釈放の可能性がない終身刑等の導入を検討すること、終身刑を導入した場合の減刑を可能とする制度設計を検討することとされています。
その後、日弁連において代替刑の具体的制度設計の議論が重ねられ、まとまりつつあります。
また、世論調査でも仮釈放のない「終身刑」が新たに導入されるならば死刑を廃止する方がよいと思うかとの質問が加えたところ、「死刑を廃止する方がよい」と答えた者の割合が35.1%を占めています。
そうした情勢の中、日弁連死刑廃止実現本部の小田清和副本部長に、日弁連が検討している終身刑と減刑手続について説明していただきました。
また、龍谷大学の石塚伸一教授からは終身刑に対する考えを話していただきました。
終身刑は死刑以上に残虐な刑罰ではないか、処遇不能ではないかという意見もあるところ、この勉強会では減刑手続の必要性、その具体的制度について議論を深めることができました。
Web配信併用としたことで、他会からも大勢の方に参加していただきました。